業種別年収ランキング |
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35歳、45歳の平均年収を算出して一挙公開
1989年12月29日の大納会、日経平均株価が最高値38,915円87銭を記録したのを最期に日本のバブルははじけてしまいました。
・・・それ以来、多くの企業が倒産や合併の憂き目にあっています。
私は、サラリーマンになって9年、景気のいい話しを聞いたことがありません。
しかし、あるんですね、景気のいい会社って。例えば、トヨタ自動車。今年2005年の労組の要求額は、年間ボーナスが「5.0ヶ月+62万円」の244万円だそうです。(
ちなみに昨年は、235万円)
日産は6.2ヶ月。ホンダは6.4ヶ月。三菱自動車は3.0ヶ月(出るのだろうか?)。
自動車産業が儲かれば、鉄鋼だって儲かります。昨年150万円だった住友金属の労組は、今年240万円を要求するそうです。・・・・・・240万円。なんという妬ましい響き。
中国が景気がよければ、造船だって海運だって儲かります。
しかし、大抵の会社は、夏と冬の年二回、経営陣が現れてはお決まりのセリフを言うのです。「今年もいまだ不況のため、当社は苦戦しております。」。同業他社は好調なのに!そして、賞与額の減額が決定されるのです。
ボーナスは下がるは、給料はあがらないは、結局年収は下がるは、残業代は出ないは、福利厚生がなくなるは、社宅がなくなるは・・・。貧乏父さんは、今年も更に貧乏父さんとなっていくのです。
人生いろいろ。
一部上場なのに、年収下がる上に自社製品200万円買わなきゃいけない三洋電機。
年収1300万円超もありうる大阪市営バスの運転手。
今年の三洋電機に至っては、赤字になったので自社製品を社員に買うよう要求したそうです。その額、役員クラスが200万円、部課長クラスが50万円、それ以外は20万円とのこと。どうやって妻に説明すればいいんだろう。三洋電機の社員の方々の心中をお察し申し上げます。嗚呼、青息吐息。
・・・・せっかく一部上場企業に入ったのに、ワケわかりません。緑のおばさんや、学校給食の職員の平均年収が800万というのは本当でしょうか?大阪市営バスの社員の平均年収は844万円、そのうちの2割の社員は年収が1000万円を超え、年収1300万円以上が3人いるというのは、どういうことなんでしょうか。
こういう肝心なことを学校の社会で教えてくれていたら、私は大型免許を持って大阪市に就職活動に行っていたに違いありません。(詳細は『』でも読んで下さい。)
全業種 約2、000社について"年収偏差値"を算出して一挙公開
結局、自分の会社は給料が安いのか高いのか、大抵の人は不安を感じていると思います。そこで、有価証券報告書記載の公示平均年収をもとに、35歳と45歳の平均年収を算出し、以下に一挙公開いたします。
この公示年収については、会社によっては特定の職種や役職を含んだり、含まなかったりすること、社員の年齢構成に偏りがあるために実態を捉えていないケース(資生堂?帝国ホテル?)もあると聞きますが、私の会社はかなり実態と一致しておりますし、高給な会社は、高所得としてしか表れませんので、十分参考になると確信しています。
なお、年収ランキングトップはテレビ局が独走状態ですが、給料が高いことで有名なその他のマスコミ(出版社・新聞社)は上場していませんし、公開されていませんのでご了承ください。
ときに、どういうわけでしょうか、貧乏父さんドットコムには、就職活動中の学生さんの訪問客が多いようで、年収の相場が分からないという質問が目立ちます。
そこで、全業種 約2,000社の平均年収を基に、各社の偏差値を算出いたしました。年収を偏差値換算してランキングにするような悪趣味な例は、貧乏父さんドットコムが初めての試みでしょうけど、感覚的につかみやすいので、是非、参考にして年収ランキングを眺めてください。
学生さんにはおなじみの、50を中心とした偏差値です。(詳しい計算方法は、下に記載しましたが、要は50+10xσ (mean=50))
この偏差値を眺めれば、どの業種が年収が高めの会社が多いか?、関心のある会社の年収が、全業種の中(言い換えれば日本の会社の中)で、どのくらいの位置づけなのか?の理解をたすけてくれるはずです。
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35歳、45歳の平均年収の算出方法 |
35歳、45歳の平均年収の算出にあたっては、次のように行いました。
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A社公開年収-新入社員年収*1
A社平均年齢-22歳(入社年齢) |
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A社の35歳年収=A社公開年収±平均昇給率x|A社の平均年齢-35歳|=A社公開年収± |
×|A社の平均年齢-35歳| |
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*1: 新入社員年収は、経済産業省の03年調査結果(事務系・技術系)の金額 (平均月収203,040円、同年収3,451,680円)を使用。 |
年収の偏差値の算出方法 |
年収の偏差値の算出にあたっては、次のように行いました。
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(A社の平均年収額)-(全業種840社の年収額の平均値)*2
全業種840社の年収額の標準偏差(SD)*3 |
A社の年収偏差値=50+10xσ(偏差)=50+10x |
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*2: 式中、"全業種840社の年収額の平均値"は、35歳で590.57万円。45歳で777.88万円。"全業種840社の年収額の標準偏差"は、35歳で132.36万円。45歳で235.22万円。
*3: 下記の表中の年収偏差値は、35歳、45歳の年収偏差値を求め、それぞれを単純平均した値を採用。
片側検定から、偏差値64.51以上で業界トップ5%の年収、75.76以上で業界トップ1%の年収。(偏差値35.49以下なら業界ワースト5%の年収、24.24以下なら業界ワースト1位の年収。)
なお、年収偏差値の値が80を超えた場合(例:キーエンスなど)、品質工学でいう6σに相当する異常値ということで、そのような企業の年収は超マイノリティーのみが享受できる高所得として割り切り、全く気にしてはならないということを意味する。
同じ理由で、年収偏差値20以下の会社にお勤めの方は、「自分の給料が少ないのは気のせいかな?」というのは間違いなく気のせいではなく、明らかに異常値なので余程の理由がない限り、転職をすることを強くおすすめいたします。
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